真空調理食品は,運搬性に優れ,栄養損失が少ないため,保育所や介護老人福祉施設,被災地等に適している。しかし,通常のゆで調理と比し,品温が低下した場合,食品の飲み込み易さがより悪化することから,幼児や高齢者の誤嚥リスクを高めやすい。 本研究は,低温下でも飲み込み易い真空調理食品となる至適調理プロトコールを明らかにした。さらには機能性成分であるGABA含有量が高値を示す条件を見出した。 これらの知見は,保育所や介護老人福祉施設,被災地等に対し,栄養成分残存率が高く,低温でも飲み込み易く誤嚥リスクの低い真空調理食品の新規開発・提案に貢献できる。
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