• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実施状況報告書

狭路歩行を応用した歩行バランス能力評価方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K21320
研究機関獨協医科大学

研究代表者

植松 梓  獨協医科大学, 医学部, 助教 (60613453)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードバランス能力 / 歩行 / 高齢者
研究実績の概要

本研究は、狭路歩行を応用することで高齢者における歩行中のバランス能力評価方法を開発することを目的としている。平成28年度は、歩行バランス能力の評価に適した狭路幅を決定するために、12、8、4 cm幅×4 mの狭路歩行を高齢者群(15名)と若年者群(15名)に行わせた。その際、単純に歩行させる課題(単純歩行)と、歩行中に軽易な加算・減算を行いながら歩行させる課題(二重課題歩行)を行わせた。評価指標は、歩行の到達距離とした。
12 cm幅では、単純歩行および二重課題歩行のどちらについても、高齢者群と若年者群間の到達距離に顕著な違いは観られなかった。8 cm幅では、単純歩行では高齢者群と若年者群は同程度であったが、二重課題歩行では高齢者の到達距離が若年者よりも短かった。そして4 cm幅では、両課題歩行において、高齢者の到達距離が若年者よりも顕著に短かった。
平成28年度の実験に参加した被験者の足幅は、男性で9~10 cm、女性で8~10 cmであった。本年度の実験結果から、狭路歩行によって高齢者の歩行バランス能力を評価するには、被験者の足幅よりも大きい12 cm幅は適さないことが明らかになった。そして、被験者の足幅と同程度の8 cm幅では、二重課題歩行を課すことで高齢者と若年者に差が表れるが、単純歩行で高齢者のバランス能力を評価するためには、4 cm幅が適切であることが分かった。
平成29年度は、4 cm幅の狭路歩行到達距離について、高齢者がトレーナビリティを有するかを検証する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初計画通り、問題なく進捗している。

今後の研究の推進方策

当初計画通り、平成29年度は狭路歩行における高齢者のトレーナビリティについて介入実験による検証を行う。

次年度使用額が生じた理由

概ね本年度予定額通り支出したが、人件費・謝金がわずかに計画を下回ったことなどから6,129円の次年度使用額が生じてしまった。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額は、主に研究協力者への人件費・謝金として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Changes in healthy old adults’ gait biomechanics following short-term lower extremity power training.2017

    • 著者名/発表者名
      Uematsu A, Hortobagyi T, Tsuchiya K, Kadono N, Kobayashi H, Ogawa T, Suzuki S
    • 学会等名
      64th ACSM Annual Meeting
    • 発表場所
      Denver, Colorado, USA
    • 年月日
      2017-05-30 – 2017-06-03
    • 国際学会
  • [学会発表] Qigong exercise improves Japanese old adults’ quality of life.2016

    • 著者名/発表者名
      Suzuki S, Uematsu A, Shimazaki T, Kobayashi H, Nakamura M, Hortobagyi T
    • 学会等名
      63th ACSM Annual Meeting
    • 発表場所
      Boston, Massachusetts, USA
    • 年月日
      2016-05-31 – 2016-06-04
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi