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2016 年度 実施状況報告書

電気刺激による呼気筋力トレーニング法の開発とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 16K21324
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

千木良 佑介  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助教 (10709033)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード呼気筋力トレーニング / 咳嗽能力
研究実績の概要

若年者と高齢者を対象に呼気筋力トレーニング(EMST)の効果を検証する介入研究を行った。
①若年者を対象とした検討:呼吸器に疾患の無い、20歳~30歳の男女、14名に対し介入研究を行った。介入方法として1日1回、10分間のEMSTを3週間行ってもらった。介入前後で評価数値がどのように変化したか検討し、呼吸機能は全体的に向上した。特に咳嗽能力に関係する一秒量(FEV1.0)や最大呼気流速(PEF)に向上がみられた。
②高齢者を対象とした検討:要介護認定1、2を受けており、保健施設のデイサービスを利用している29名に対し介入研究を行った。EMSTは最大深吸気後に腹部に力を入れ、呼気筋トレーニング機器(Threshold EMT、RESPIRONICS社製)を使用しゆっくりとした呼気を行った。介入は週に2回、1回15分程、3ヵ月間行った。空気漏れかがないようにスパイロメータのマウスピースにフェイスマスクを接続し口と鼻を覆い、計測した。呼吸機能は全体的に向上した。特に肺活量(VC)、PEFにおいて介入前後で統計学的有意差がみられた。
考察:要介護高齢者では誤嚥性肺炎予防の観点から、咳嗽能力を低下させないために呼気筋力を強化することが重要である。しかし呼気筋力トレーニングによる呼気流速に関連する呼吸機能の向上に関しては一定の見解は無い。今回の研究では共に最大呼気流速の向上が認められた、これは咳嗽時や強制呼気時に腹腔内圧を高めることに作用する筋が強化された結果によるものと考える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

呼気筋力トレーニングのみでの効果を若年者と高齢者で検討することが、初年度の目標でありおおむね達成しているため。

今後の研究の推進方策

今後は電気刺激を用いたEMSTによる検討を行っていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effects of an Expiratory Muscle Strength Training Method on Young Individuals and Its Clinical Use2016

    • 著者名/発表者名
      千木良佑介
    • 学会等名
      10th International Conference on Strength Training
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2016-11-30 – 2016-12-02

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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