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2017 年度 実施状況報告書

電気刺激による呼気筋力トレーニング法の開発とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 16K21324
研究機関高崎健康福祉大学

研究代表者

千木良 佑介  高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 講師 (10709033)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード高齢者 / 呼吸機能 / 呼気筋力
研究実績の概要

H28年度の予定では(1)電気刺激を用いたEMSTの開発(対象:若年者(健常成人)であった。若年者を中心とした呼気筋力トレーニングの効果を調査する研究を行い若年者では呼気筋力、呼気流速共に向上することを確認した。他、強制咳嗽時に働く呼気筋を表層から筋電図により解析し、電気刺激による補助を行うに最も有効な筋肉の優先度を調査し、刺激対象の筋の決定後はより詳細にどの部位に電気刺激を入れることがより咳嗽時に有効なのか考察した。
虚弱高齢者に対する呼気筋力トレーニングの効果に対し3ヵ月間の介入研究を行った。そのデータをまとめ学会で発表した“虚弱高齢者に対する呼気筋力トレーニングが呼吸機能及ぼす影響”について、論文化し公表した。
H29年度は電気刺激を用いた呼気筋力トレーニングの臨床応用(対象:虚弱高齢者)を進めていく予定であった。誤嚥性肺炎予防のためのプログラムとして、呼気筋力トレーニングを行ってもらう。通常の呼気筋力トレーニングの群と電気刺激を併用した呼気筋力トレーニングを行う群と電気刺激のみの群とで比較する。若年者を対象とした研究同様の介入方法、評価を行い、咳嗽能力への効果を比較検討する予定であったが電気刺激の群のデータが思うように集まらず難渋している。電気刺激による呼気筋力トレーニングを行ってくれる対象者を確保しながら継続して研究を進めていく。
ベッドアップの角度や背もたれとの関係において呼吸機能や咳嗽機能がどのように変わるのかも検討を開始し、データを集めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

電気刺激を行うことについて、開始後の拒否者などがあり、思うように対象者を得られていないため。

今後の研究の推進方策

電気刺激群のデータを集められるよう考えていく。呼気筋力のみでなく吸気筋力を強化することも肺の含気が高まり、呼出する能力の向上に常がるとの意見もあるのでそちらの検討も考えていく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of expiratory muscle training on the frail elderly’s respiratory function2018

    • 著者名/発表者名
      Yusuke Chigira
    • 雑誌名

      Journal of physical therapy science

      巻: 30 ページ: 286-288

    • DOI

      10.1589/jpts.30.286

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 虚弱高齢者に対する呼気筋力トレーニングが呼吸機能及ぼす影響2017

    • 著者名/発表者名
      千木良佑介,高井智子,馬場美早紀,泉正隆,小田貴弘,土橋邦生
    • 学会等名
      第27回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 2017

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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