高齢者に対し、呼気筋力トレーニングを行いどのような効果があるのか検討した。対象は介護保険による要介護認定1、2を受けており、保健施設のデイサービスを利用している29名とした。介入前後の比較では肺活量(VC)、最大呼気流速(PEF)において介入前後で統計学的有意差がみられ、効果量の検討ではVC、一秒量(FEV1.0)、PEFに小さな効果がみられた。呼吸機能の評価項目においてVCとPEFにおいて介入前後で統計学的有意差が確認できた。共に咳嗽能力に影響を与えることから、誤嚥性肺炎の予防には重要であると考える。
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