研究課題
研究題目である「宗教的パラケルスス主義」について最終年度である本年度は引き続き二つの著作(パラケルスス『像について』、偽パラケルスス『事物の本性について』)にかんする研究を進め、昨年度までの研究で得られた知見と統合し、国内での研究発表1回の他、以下の論文および共著の刊行へと至った(計3点、詳細は以下「研究発表」の項を参照)。「Analogie als Magie: Paracelsus und der Liber de imaginibus」(日本独文学会、国際誌、査読あり)、「パラケルスス、ゲーテ、ホムンクルス」(『歴史評論』)、共著『ドイツ語と向き合う』(ひつじ書房、2019年夏刊行予定)。これらは「宗教的パラケルスス主義」を理解するにあたって、その前史にあたる歴史的プロセスに光を当てるものである。国際的な学会誌ならびに一般にも流通する雑誌・書籍においてこれら本研究から得られた知見を公開することができた。なお本年度内までに執筆した論文のうち以下のものが近刊予定である。「Alchemie und Eschatologie. Der deutsche Paracelsist Paul Linck und seine Heilsgeschichte」(早稲田大学『国際シンポジウム:ルネサンス期におけるテクスト、学者そして政治』、論集編纂中)、「Paracelsus and Homunculus: Liber de imaginibus and other Paracelsian writings」(国際誌 Ambix、2020年初頭、論集編纂中)。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)
Neue Beitraege zur Germanistik, Internationale Ausgabe von Doitsu Bungaku
巻: 17/1(通巻157) ページ: 15-35
歴史評論
巻: 824 ページ: 63-71