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2018 年度 研究成果報告書

遺伝性・季節変動性を示す消化管の長さを規定するDNA変異及びメチル化領域の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 16K21352
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 生物多様性・分類
遺伝・染色体動態
研究機関岡山大学

研究代表者

勝村 啓史  岡山大学, 自然科学研究科, 特別研究員(PD) (10649544)

研究協力者 武島 弘彦  
橋口 康之  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード表現型可塑性 / 遺伝的多型 / メダカ / エピジェネティクス
研究成果の概要

メダカの消化管の長さを規定するDNA変異と,可塑性を可能とするエピジェネティックな変化をゲノムワイドSNP解析とメチローム解析により見つけ出し,遺伝的多型と表現型可塑性によって表現型が多様化する分子・進化メカニズム解明の糸口をつかむことを目的として,研究を実施した.その結果,消化管の長さを遺伝的に規定する遺伝子領域と,消化管の可塑性に関連するDNAメチル化領域を見つけた.それらの分子進化学的解析より,季節変動するDNAメチル化領域の機能的消失が,消化管の長さを規定する変異の固定に重要であることが示唆された.

自由記述の分野

実験集団遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果から,消化管の長さを規定する変異が存在すること,季節に応じてDNAメチル化
を介して可塑的に変化させる可能性が高いことが示された.環境に応じた表現型の変化がこれら2つの仕組みによってどのように制御されているのか,本成果はこの問いに答えるための糸口を与えた.本研究成果は,“遺伝的同化”の分子メカニズムおよび,進化プロセスを捉えた可能性がある.今後も本研究を進めていくことで,メダカにおける消化管の長さの多様化が遺伝的同化によるものなのか検証可能で,進化学的にも本研究の意義は高い.

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公開日: 2020-03-30  

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