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2018 年度 実績報告書

小児希少症候群に合併する造血器腫瘍発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K21376
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

平林 真介  聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 常勤嘱託 (50769635)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードCancer predisposition / Rare syndrome
研究実績の概要

本研究は小児領域において遺伝性症候群を背景にもつ個体からのがん化の機序を解明するのを目的とし、多数例を検討できない希少症候群における造血器腫瘍を対象とした。平成30年度は、自施設内の小児MDSで同意の得られた症例の解析を試みたが、GATA2異常を有するMDSを1例認め解析を進めている。血液内科と協力し、さらなる症例集積を諮り、今後の研究進展に努めている。その他、希少なダウン症候群に合併したフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病について解析を行った。ダウン症候群にBCR-ABL融合遺伝子が生じ、IKZF1欠失の付加的異常を同定し、共同研究によるダサチニブの血中濃度モニタリングの有用性を含めた論文化を行い、Pediatric Blood and Cancer誌に発表した。当初の研究計画に含まれていたBloom症候群に合併した骨髄異形成症候群について解析も進め、平成30年度に共同研究者を得たため、現在、複数例での検討を進めている。平成29年度からの継続課題であるPearson症候群に合併した骨髄異形成症候群については、学会発表での議論が終了しており、現在、論文化の準備を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Dasatinib and low-intensity chemotherapy for Philadelphia chromosome-positive acute lymphoblastic leukemia in a child with Down syndrome2019

    • 著者名/発表者名
      Hirabayashi Shinsuke、Hasegawa Daisuke、Yamamoto Kaoru、Nishimura Akira、Hosoya Yosuke、Shuo Takuya、Kiyokawa Nobutaka、Miura Masatomo、Takahashi Naoto、Manabe Atsushi
    • 雑誌名

      Pediatric Blood & Cancer

      巻: 66 ページ: e27612~e27612

    • DOI

      10.1002/pbc.27612

    • 査読あり
  • [雑誌論文] <i>TP53</i>変異と造血器腫瘍2018

    • 著者名/発表者名
      平林 真介、鈴木 美慧、真部 淳
    • 雑誌名

      臨床血液

      巻: 59 ページ: 2468~2474

    • DOI

      10.11406/rinketsu.59.2468

  • [学会発表] MDS-predisposing syndromes; オーバービューと最近の話題2018

    • 著者名/発表者名
      平林 真介
    • 学会等名
      小児MDS治療研究会

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公開日: 2019-12-27  

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