研究課題/領域番号 |
16K21379
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
応用健康科学
疫学・予防医学
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
桑原 恵介 帝京大学, 大学院公衆衛生学研究科, 講師 (70635226)
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研究協力者 |
林 剛司
中川 徹
山本 修一郎
本多 融
溝上 哲也
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 活動的な通勤手段 / 公共交通機関 / 内臓脂肪 / 運動 / 糖尿病 / 予防 |
研究成果の概要 |
糖尿病発症前のBMIや内臓脂肪の変化のパターンを検証したところ、インスリン分泌能によって程度は異なるが、内臓脂肪が増加することで2型糖尿病を発症し、増加を抑制することで糖尿病発症を予防できる可能性が示された。余暇運動と内臓脂肪の組み合わせと糖尿病発症との関連について検証したところ、内臓脂肪型肥満は、代謝的に健康であっても糖尿病発症リスクは高く、運動はそのリスクをわずかに下げることが示唆された。内臓脂肪の増減には余暇の運動や仕事中の身体活動に加え、アクティブな通勤手段(徒歩・自転車)や電車・バスといった公共交通機関利用が関わることが示された。
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自由記述の分野 |
疫学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
内臓脂肪が増えると糖尿病発症リスクは高まるが、運動を行うことでそのリスクを軽減できる可能性が示された。働く世代において内臓脂肪の増加を抑制するには、余暇に運動を行うことや、仕事中に体を動かすことに加えて、マイカー通勤をやめて徒歩や自転車といったアクティブな通勤手段、あるいは電車・バスなどの公共交通機関利用といったより身体的にアクティブな通勤手段を取り入れ、継続することも役立つことが本研究で明らかになった。化石燃料の燃焼を主とする大気汚染が世界的な健康課題となっており、アクティブな通勤手段や公共交通機関を利用した通勤は環境負荷の面から見ても好ましいため、その活用と普及が望まれる。
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