1)起立性調節障害における睡眠相後退型患児らの唾液中メラトニン濃度のピークが極めて低く,短期入院による睡眠への介入によりメラトニン分泌が改善することを見出した.2)起立後の血中カテコラミン反応については,現在の起立性調節障害サブタイプの枠を超えた多様さを認めた.3)起立性調節障害により不登校状態にある患児らの,再登校にむけた具体的な課題をアンケート調査により明らかとした.4)起立により誘発される頭痛とOxyHbの低下量の間に相関を見出した.5)アトモキセチンによるHyperadrenergic POTSの存在を見出し,遺伝子異常・アジア系人種におけるリスクについて国際学術誌に投稿した.
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