研究課題
若手研究(B)
軟口蓋における口蓋腱膜、蝶形骨翼状突起、口蓋帆帳筋が滑車構造(筋-腱-骨複合体)をどのように形成するのかを明らかにするために本研究をおこなった。口蓋帆帳筋と口蓋腱膜はマウスの胎生16.5日においてはじめて結合し、この同時期に蝶形骨翼状突起は急成長し、同部における破骨細胞数も有意に増加した。以上より、口蓋帆帳筋と口蓋腱膜が結合する時期に、蝶形骨翼状突起が急成長することが分かった。したがって、筋と腱が結合することにより開始した筋収縮のメカニカルストレスが、骨の成長を促すことが示唆された。
発生学