ウサギにおける鼻粘膜の創傷治癒促進因子の解明および新しい治療法の確立することを目的として、 ウサギの粘膜創傷モデル作成、ウサギの鼻副鼻腔内骨削開モデルを作成した。双方のモデルに対して、人工資材としてのアルギン酸カルシウム、温度応答性培養皿を用いた粘膜シート移植、半夏瀉心湯を用いた。ウサギは各モデル5羽ずつ用い、上皮化グレーディング、線毛運動、骨増生の有無の評価CTにて測定した。それぞれの術後の粘膜創傷治癒において、コントロール群と比べて優位に上皮化を促進することに加えて、悪化をさせてしまう可能性も条件によりあることが示唆された。今後ウサギの検体数をさらに増やして、詳細な検討を行なっていく必要がある。
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