平成30年度は、データ集計と過去のデータ解析を行った。2016年8月1日から2018年8月19日までを対象とした。小学校から高校までの教員を対象に、教員免許更新プログラムの一環としてデータを測定した。被験者にはアンケートを行い、性別、年齢、職歴、医療免許の有無、心肺蘇生法講習会の受講経験と受講時期を確認した。 496名から有効な回答を得た。男性が101名(20.4%)、女性が395名(79.6%)であった。平均年齢は40.3±8.6歳で、平均職歴は16.1±9.1年であった。医療免許(看護師・歯科技工士など)を持っている教員が39(7.9%)名であった。心肺蘇生法の受講経験なしが3名(0.6%)、受講経験ありが468名(94.4%)、データ欠損が25名(5%)であった。最後に受講した時期が、3ヶ月以内が188名(37.9%)、4~6ヶ月以内が20名(4%)、6ヶ月~1年以内が90名(18.1%)、1~3年以内108名(21.8%)、3年以上が62名(12.5%)であった。 呼吸の有無の正確性は、4960回中4826回(97.3%)が正しく評価できた。呼吸ありをありと判断できたのが、3789回中3736回(98.6%)であった。呼吸なしをなしと判断できたのが、1171回中1090回(93.1%)であった。 脈拍の有無の正確性は、4960回中4328回(87.3%)であった。脈拍ありをありと判断できたのが、4486回中3879回(86.5%)であった。脈拍なしをなしと判断できたのが、474回中449回(94.7%)であった。 現在論文投稿中である。
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