X線CT検査の被ばく線量評価にはdose length productから実効線量を換算するための係数が広く利用されている.しかし,対象領域は,頭部,頸部,頭頸部,胸部,腹部,躯幹部の6領域のみである.さらには,1960年代に開発された簡易な数学ファントムを評価対象とした換算係数であるためより精度の高い数学ファントムを利用することが望ましい.本研究では,国際的な標準人ボクセルファントムに対してのみならず,性別(妊娠女性含む),年齢,体型,を評価対象にした新たな換算係数法を確立するための研究を行い,6領域以外の任意の検査領域に対しても換算係数を評価可能なソフトウェアを構築を行うことが出来た.
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