本研究ではアレルギー症状の誘発を極力抑えた免疫療法剤を開発する上で必要な動物モデル・蛋白質・ペプチド実験を構築することを主眼に置いて実施した。その結果、人の発症機序を模倣した動物モデルを構築し、魚アレルギー抑制試験の指標となる各種試験をほぼ確立した。ペプチド合成については本研究では実施できなかったが、9種の魚リコンビナント蛋白質の作製に成功し、マウスIgEに対する反応性を評価できた。以上より、アレルギー抑制試験を実施するための試験系の確立に成功し、今後、特定された抗原由来のペプチドを合成し最適な免疫療法剤を創製する。
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