体内環境によって児のアレルギー性疾患の発症にさまざまなリスクが考えられている。妊娠中、BMI高値、過度の体重増加、母体血ビタミンD濃度の低値、母体の喫煙、受動喫煙などの環境や、母体のアレルギー性疾患と児のアトピー性皮膚炎との関連が指摘されている。TSLPとIL-33の臍帯血レベルが高い新生児は、アレルギー性疾患の発症リスクの増加を反映する母体および乳児の特徴と関連性があり、これらは、炎症性疾患およびアレルギー性疾患の潜在的な予測因子になりえると思われる。過去の報告で以上のような研究結果がまとめられているが、今回の研究では検体数の収集にも問題があり、結果をまとめるに至らなかった。
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