ミトコンドリア外膜に誤局在したテイルアンカー型(TA)タンパク質の分解に関わる因子の同定とそれら因子の働きについて解析を行った.ミトコンドリア外膜のAAA-ATPase Msp1は,ミスターゲットTAタンパク質を小胞体-ミトコンドリアコンタクト部位にリクルートとし,小胞体に局在するユビキチンリガーゼDoa10によるユビキチン化を促進する働きがあることが分かった.そして,ミトコンドリア外膜上でユビキチン化されたミスターゲットTAタンパク質は,サイトゾルのAAA-ATPase Cdc48によってサイトゾルに引き抜かれ,プロテアソームによって分解されることを明らかにした.
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