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2018 年度 実施状況報告書

武力紛争の社会的要因に関する研究―シエラレオネ内戦後の首長層と都市若年層―

研究課題

研究課題/領域番号 16K21483
研究機関立命館大学

研究代表者

岡野 英之  立命館大学, 政策科学部, 授業担当講師 (10755466)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードシエラレオネ / 青年層 / 首長 / 紛争後 / ポストコンフリクト
研究実績の概要

文献研究および研究発表に重点を置いた。本研究は紛争の要因とされた、(1)都市若年層、および、(2)農村部の首長層(コミュニティのリーダー)という2つの社会階層に注目し、内戦(1991-2002)後の変化を明らかにしようというものである。本研究では、それぞれの(1)、(2)に関して具体的なテーマを定めた。(1)については若年層のビジネスとされるバイクタクシーに注目し、内戦後の変遷を明らかにしている。(2)についてはエボラ出血熱の流行(2014-15年)に注目し、そこで首長層がいかなる変化を担ったのかを明らかにすることで内戦後の変化を紐解こうという試みである。
(1)についてはこれまでの調査データを用いて調査発表を行った。2018年6月には日本文化人類学会において口頭発表を行い、それ以降に、その口頭発表をもとにした論文を執筆した。当論文は雑誌「文化人類学」の査読を経て採択され、現在は出版作業を行っている。
(2)に関しては、2018年度5月に開催された日本アフリカ学会学術大会において口頭発表を行った。また、それ以降、2017年度の現地調査で集めた資料の渉猟を行い、現在は論文を執筆中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本年度は昨年度に収集したデータをもとに研究発表にあてた。その成果として、口頭発表が2本である。また、論文についても本年度に執筆し、2019年度の出版を待っている。順調に発表ができていることから、おおむね順調に進展していると評価できる。

今後の研究の推進方策

今後は(2)首長の役割についての変化についての研究について研究成果を出していかなければならない。研究成果としては、日本アフリカ学会研究大会での発表、および、『アジア・アフリカ研究』への論文の投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

予定していた論文執筆が遅れ、英文校閲費にとっておいた予算が余ってしまったため。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 「政府の政策とローカルな対策を架橋する―シエラレオネ・エボラ危機における人脈ネットワーク―」2018

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第2018年度研究大会(北海道大学, 2018年5月27日)
  • [学会発表] 「ローカルな秩序から国家性へ-内戦後シエラレオネに見るバイクタクシー業と交通秩序-」2018

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      日本文化人類学会第2018年度研究大会(弘前大学, 2018年6月2日)
  • [学会発表] 「人脈ネットワークとしての武装勢力-西アフリカ・シエラレオネ内戦とインフォーマルな国家統治-」2018

    • 著者名/発表者名
      岡野英之
    • 学会等名
      京都人類学研究会2018年度6月例会(京都大学,2018年6月22日)
  • [図書] Politics of Human Network in African Conflicts: Kamajor/the CDF in Sierra Leone2019

    • 著者名/発表者名
      Hideyuki Okano
    • 総ページ数
      464
    • 出版者
      Langaa
    • ISBN
      9956550183

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公開日: 2019-12-27  

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