研究課題
若手研究(B)
本研究では,数値シミュレーションを用いて肺内部での粒子挙動についての解析を行い,その疾患時応じた粒子の最適化を行った。その結果、喘息治療に対してはトラニラストを薬物として、気管支に効率的に粒子を送達することができる粒子を作製し、その肺内部での粒子物性による挙動の違いが明らかとなった。さらに、肺結核に対して使用されているリファンピシンおよびイソニアジドの薬物について、肺深部への到達性を示す値が50%以上となった。以上から、呼吸器疾患別に効果のある吸入粉末製剤を設計する可能性を見いだせた。
製剤学、粉体工学