本研究は、マオリ語復興運動におけるマオリ語教育システムの成立過程ならびに現状を分析するとともに、マオリ語教育者を招聘しワークショップを集中的に行うことで、テ・アタアランギ(成人へのマオリ語教育)教授法を元にしたアイヌ語教授法の確立を目指した。マオリ語復興に関しては、マオリ語保育園から成人教育まで、自民族や部族、地域や話者コミュニティにとって相応しい独自の教育を施そうとする意識が、教育システム確立や現在も続く変革に影響を与えていることが明らかになった。アイヌ語教育において、テ・アタアランギ式の教授法初級レベルの詳細な授業計画を開発するとともに、それを補助する種々のアクティビティを開発した。
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