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2018 年度 実績報告書

小児メタボリックシンドローム及び脳神経機能に対する有酸素性運動とDHA摂取の効果

研究課題

研究課題/領域番号 16K21544
研究機関九州産業大学

研究代表者

中尾 武平  九州産業大学, 人間科学部, 講師 (90522300)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード有酸素性運動 / 脳神経機能 / DHA
研究実績の概要

本年度は、有酸素性運動が神経疾患の発症に与える影響を調べるために、多発性硬化症(MS)モデルマウスに2週間の有酸素性運動を行った。MSモデルマウスは、クプリゾン(CPZ)誘導により脳内ミエリンが減少する脱髄モデルマウスである。有酸素性運動はマウス用ドレッドミルを用い、1日10 m /分を60分、2週間行った。ローターロッドによる運動能力試験の後、マウス脳の病理切片を作製し、ミエリンの染色を行って脱髄レベルを評価した。
GPR120KOマウス、HF、TF飼育WTマウスは5週齢でWT通常食マウスより体重の増加が見られた。16週齢においては、HF、TF飼育WTマウスはGPR120KOマウスに比べさらなる体重の増加が見られた。ローターロッドによる運動継続可能時間はGPR120KOマウス、HF、TF飼育WTマウスは、WT通常食マウスに比べ低下が見られた。Y字迷路による正答率はGPR120KO、TF飼育WTマウスにおいて低下が見られた。HF飼育WTマウスの正答率は通常食WTマウスと同程度であった。
DHA生理活性を発揮できないGPR120KOマウスは記憶学習能力の低下が明らかとなった。またHFはわずかながらGPR120アゴニストであるω-3脂肪酸を含むため、WT+HFマウスには記憶学習能は異常が見られなかったと考えられた。TF はGPR120のアゴニストを含まない高脂肪食であるため、WT+THマウスは記憶学習能の低下が見られた。魚介類に多く含まれるDHAが正常な脳神経機能に重要であることが示された。運動継続可能時間についてはDHA生理活性による有意な差は見られなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Experimental trial to evaluate the preventive effect of aerobic exercise on the neuronal disease2018

    • 著者名/発表者名
      Nakao Takehira, Iwasa Kensuke, Ishikawa Masaki, Yamamoto Shinji, Adachi Takahiro, Yoshikawa Keisuke
    • 学会等名
      The 23rd Annual Conference of the East Asian Sport and Exercise Science Society
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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