地域高齢者における食環境と栄養素摂取状況の関連について検討を行った。87名の地域高齢者において、買い物頻度においては、エネルギー、水溶性食物繊維、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKにおいて有意な差が認められた。これらの栄養素において、性別、年齢及びBMIの交絡因子を調整した重回帰分析では、買い物頻度とエネルギー、カルシウム、マグネシウム、ビタミンKのみが有意に関連していた。しかし、移動手段、所要時間、買い物頻度及び食料品アクセスと栄養素摂取状況においては関連が認められなかった。地域高齢者を取り巻く食環境は栄養素摂取状況に影響を与える可能性が示された。
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