研究課題/領域番号 |
16K21571
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研究機関 | 東京工業高等専門学校 |
研究代表者 |
村瀬 智之 東京工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (00706468)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 哲学教育 |
研究実績の概要 |
2017年度は育児休業に伴い、「産前産後の休暇又は育児休業の取得に伴う補助事業期間延長」を申請し、研究期間を平成32年度まで延長することとした。本研究計画には、既存の理論等への調査、分析等を含む理論的研究だけでなく、実際に授業を行いながら、その実施可能性についても検討する実践的な研究も含まれている。そのため、育児休業を取得した本年度については、一部の調査研究を除いて、具体的な研究活動を行うことができなかった。 ただ、研究協力者とは連絡をとりあいながら、最新の研究についてのフォローを行ういつつ、可能な限り研究会等へも参加することによって、研究の進展が妨げられないよう努めた。また、研究計画を全体として一年間うしろへずらすような形に再度研究計画の見直しをはかることによって、研究計画全体についての実質的な遅れや齟齬、問題が生じないような工夫をした。 研究が再開される2018年度については、これまでに明らかとなった成果を元に、より具体的で、長期的な授業案の作成に着手すると共に、研究協力者等とも連携しながら、実際の教育現場での試行と検討、改善のサイクルを動かしていく計画である。教育実践を支える理論的な研究については、実際の現場でも多く問題となる評価の問題にも注目し、実施可能な形での評価手法の開発に着手する。そのためにも、海外での実践だけでなく、国内での先進的な実践を調査研究する。それらを通して、授業案をより充実したものにしていきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
上記にも記したように、育児休業を取得したため、当初よりは遅れている。しかし、研究年度を一年延長したことにより、研究計画全体をうしろにズラすような形をとることによって、当初の計画通りに積み上げを行うとともに、最終的には、2017年度の遅れを取り戻すことができると考えている。 具体的には、2017年度に予定されていた一部授業計画の試行と検討ができなかったものの、2018年度に行うことによって、実質的な遅れが生じないように計画を進めている。同時に、調査研究についても、積み上げを行うとともに、新たな論点である評価の問題についても検討を進めていく。
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今後の研究の推進方策 |
当初の研究計画を一年間ずらすような形で研究を進めていく。 具体的には、授業実践に関する研究については、これまでの研究によって得られた知見を基に授業計画を改善したため、それを実施するとともに、その授業を検証する。 調査を伴う理論的な研究については、今年度は実行可能な授業を作成するために欠かすことのできないと思われる「評価」の問題を中心的にとりあげたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
育児休業を取得し、研究計画を全体として1年間うしろへずらすような形に変更したため、平成29年度分の使用額がそのままくりこされることになった。
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