本研究では、1個体のマルチオルガン(頂端・針葉・形成層)から通年サンプルを採取し、一度に数万遺伝子の発現情報の取得が行えるマイクロアレイ分析を行うことで、発現遺伝子ネットワークを構築した。 得られた発現データからは、器官・時期別に関わらず変動を見せない遺伝子群がある一方で、変動する遺伝子は大きく2つの傾向がみられた。1つ目は、形成層帯と頂端・葉のグループの2つにクラスターが分かれた。この結果は、両者の組織における機能的機能的な違いに起因するものと考えられた。2つ目は、形成層帯と頂端・葉のグループのにおいて、さらに細胞活動期のサンプルと細胞休止期のサンプルの2つにグループ化された。
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