本研究課題では、アルツハイマー病の発症機序における神経機能障害の診断法確立を目的とし、認知症モデルマウス脳における代謝型グルタミン酸受容体5(mGluR5)の分子動態を蛍光生体イメージングとポジトロン断層撮影(PET)で評価する事を通じて、同受容体の画像診断バイオマーカーとしての有益性を検証した。その結果、蛍光生体イメージングによる同受容体を利用した病態評価は実現まで至らなかったものの、rTg4510系統モデルマウス脳におけるタウ病変依存的な神経機能障害をmGluR5プローブ[11C]ABP688によるPET撮像法で検出できる事が見出された。
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