研究課題/領域番号 |
16K21653
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
杉山 雄大 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 室長 (20725668)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 医療政策 / 疫学研究 / 生活習慣病 |
研究実績の概要 |
米国National Health and Nutrition Examination Survey (NHANES)のデータを使用し、小児肥満の定義の変化と肥満の認識(小児本人、親、医療従事者)の変化の推移について研究を進めた。小児肥満の定義が、医療従事者の認識を変化させたにも関わらず、小児本人と親には変化がおきなかったことを示した。本研究の結果は学術雑誌Childhood Obesityに原著論文として掲載された。 本邦における糖尿病患者、透析患者の有病者数推移の予測を行い、糖尿病発症予防、糖尿病重症化予防の有効な介入を行なったと仮定した場合に推移がどう変化するかを調べた。本研究は学術雑誌BMC Health Services Researchに掲載された。 NHANESを用いて、1年前のスタチン投与有無と体重変化や食事量変化に関連があるか、逆選択とモラルハザードを分けるために解析を行なった。本研究は検出力が弱い弱点があり、平成30年度に使用可能となる予定の2015-2016のデータも含めて再解析を行う予定とした。 NHANESを用いて、高齢者に本人が内服の自覚のないままにスタチン、糖尿病薬、降圧薬を受けている患者の特性について調査をしており、今後学会発表・論文発表を進める予定である。 インターネットパネル調査に関しては、その前に行う患者さんへのインタビュー調査と合わせて倫理委員会に提出して、研究計画書が承認された。現在、インタビューを開始したところであり、今後インタビュー調査の結果からパネル調査の内容を微修正した上で行う予定。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文が1年度1つずつ出ており、進捗はまずまずと考える。 一方で、インターネットパネル調査はまだ行っていないが、次年度には十分可能だと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
アンケートとインターネットパネル調査を、今年度上半期には行い、下半期を論文執筆にあてる。 NHANESの最新データが使用可能になったら解析を再開する。 モラルハザードと逆選択の理論的な背景について学習を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
インターネットパネル調査をまだ行っていないため、次年度使用額が生じている。 調査会社とは連絡をとりあっており、次年度には執行するめどがたっている。
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