ミトコンドリアに局在するプロテアーゼは、基質タンパク質の局在や機能を調節することで、ストレス応答制御などの重要な役割を担うが、どの基質を切断し,どのような機能を制御するのかについてはほとんどわかっていない。そこで、本研究では、内膜プロテアーゼPARLに注目し、プレ配列予測、内膜貫通セグメント予測、PARLによる切断部位予測を組み合わせた基質予測パイプラインを開発し、in silicoによる基質候補の網羅的な探索を行った。その結果、54個の基質候補を得た。これらの中には、最近新たに発見されたPARLの基質も含まれており、得られたPARL基質候補の中には、未発見の基質も含まれていると期待できる。
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