研究課題
若手研究(B)
本研究では、加圧により非晶質炭酸カルシウムの結晶化温度を低下させることで、熱に弱い有機高分子と炭酸カルシウム結晶との複合化、さらには生体鉱物の構造や機能の再現を試みた。その結果、炭酸カルシウムとセルロースやキチンといった有機高分子との複合化に成功した。これら複合体は炭酸カルシウム単体に比べ高い機械的強度を示し、また、組織構造にも生体鉱物との類似点が見られた。
地球材料科学
本研究で開発された手法を用いることで炭酸カルシウム結晶と有機高分子との複合化が可能となった。これにより、同様の成分で構成される真珠をはじめとする多くの生体鉱物の構造が再現可能となり、その機能を活かした新たな材料開発が今後加速されるものと期待される。