| 研究課題/領域番号 |
16K21697
|
|---|
| 研究機関 | 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター) |
|---|
研究代表者 |
金沢 奈津子 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター), 診療情報分析部, 一般研究員 (50762209)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
| キーワード | 診療情報 / データベース / DPC / 心臓リハビリテーション / 虚血性心疾患 / 再発予防 |
|---|
| 研究実績の概要 |
平成３０年度は、これまでに複数の施設にて行ったカルテ調査で得た情報の整理を行い、解析用のデータセットを作成した。また、当初は医療情報データベースとして、申請者が所属する国立病院機構のデータベースを使用することを予定していたが、今年度はそれに加え行政データのDPC調査データを利用することができたため、予定の１０倍近い規模で再度、心臓リハビリテーション（心リハ）の有効性に関する解析を行うことができた。その結果、心リハ実施は、その後の再手術および再入院リスクの低下と関連することが明らかとなった。なお、両データベースにて得た検証結果は一貫するものであり、結果の妥当性を確認することができた。これらの研究成果は、論文にまとめ現在投稿中である。ただし、平成２９年１１月から平成３０年８月までの期間、出産に伴う休暇を取得したため、今年度に予定していた他の解析、すなわちカルテ調査から得た臨床情報（医療情報データベースには含まれないもの）を加えた場合の心リハの有効性に関する解析と、さらにそれによって得られた結果をゴールドスタンダードとして、先に行った医療情報データベースの情報のみを用いて行った検証結果との比較、および医療情報データベースを用いた治療効果検証の妥当性評価については、十分に進めることができなかった。これらの解析については、これから取り掛かり、延長期間の間に当初の計画に則った成果を得ることを目指す。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
長期休暇を取得した期間分、計画がずれ込んでいるものの、研究の進行自体に問題はない。むしろ、DPC調査データを用いた検証を追加的に行うことができ、当初の計画以上の成果が得られることが期待できる。以上から、概ね順調に進展していると考える。
|
| 今後の研究の推進方策 |
まずは、平成３０年度に実施できなかった、カルテ調査から得た臨床情報（医療情報データベースには含まれないもの）を加えた場合の心リハの有効性に関する解析に取り掛かる。また、その結果と、先に行った医療情報データベースの情報のみを用いて行った検証結果との比較を通し、医療情報データベースを用いた治療効果検証の妥当性評価を行う。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
出産に伴う長期休暇を取得したため、残額が生じた。延長期間中に国際学会にて研究成果を発表予定であるなど、研究の遂行と成果の公表のために使用する予定である。
|
