山梨県立博物館が所蔵する昭和時代の山梨県内各地の写真資料群についてデジタル化を進め、撮影内容の確認と分析と分類を行った。写真が最も豊富な昭和30~40年代は、山梨県内においては養蚕業から果樹産業への転換や、都市部の開発、それにともなう民俗の変容が急速に進んだ時期である。この時期を含む各写真の撮影地の確認と撮影内容の分析により、写真の資料化を進めた。これにより、山梨県内における生産作物の変遷や、動物利用、土地利用の変化、住生活の変化などを視覚的に示す資料としての活用が可能となった。 なお、デジタル化した画像と分析情報は、小学校中学年の社会科「昔のくらし」の単元における教材としての活用を試みた。
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