近年、植込み型左心補助人工心臓(LVAD)の適用拡大としてDT(Destination Therapy)目的の使用についての治験が行われ始めている。日本では、移植待機期間が年々長期化しおりDT同様長期間使用の影響についての研究が不可欠である。大型動物を用いた研究は、デバイスの価格や大掛りな手術が必要である為、LVADによる心機能の評価実験を簡単には行えない現状がある。本研究は、「小動物を用いて実験の代替を行うモデルの構築」を行うもので実験系や評価系の基盤を構築を行った。これにより、LVADが心臓に与える影響を力学的エネルギー学的観点からも評価を行う事が可能になり、今後機序の解明が推進される。
|