研究課題/領域番号 |
16K21748
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(帰国発展研究)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
緒方 英明 北海道大学, 低温科学研究所, 特任准教授 (30795935)
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研究分担者 |
樋口 芳樹 兵庫県立大学, 生命理学研究科, 教授 (90183574)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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キーワード | 酵素 / ヒドロゲナーゼ / 反応機構 / フーリエ変換赤外分光 / 電気化学 |
研究成果の概要 |
[FeFe]ヒドロゲナーゼ(電子伝達分岐型と調節型)と化学合成した2核鉄錯体を用いることで人工的に成熟化させることに成功した。電子伝達分岐型[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性は、触媒型ヒドロゲナーゼの活性能と同等であった。さらに、電子伝達体フェレドキシンとNADHを用いた電子伝達分岐反応から、HydAサブユニット中の鉄硫黄クラスターが分岐を制御していると提唱した。また、調節型[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性は、触媒型ヒドロゲナーゼの活性能と比べ非常に低いことがわかった。さらに、調節型[FeFe]ヒドロゲナーゼの電気化学的赤外分光法により3つの酸化還元状態を取ることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電子伝達体フェレドキシンとNADHを用いた電子伝達分岐反応から、HydAサブユニット中の鉄硫黄クラスターが分岐を制御していると提唱した。調節型[FeFe]ヒドロゲナーゼの活性は、触媒型ヒドロゲナーゼの活性能と比べ非常に低いことがわかった。このことから活性中心周辺のアミノ酸の重要性が明らかとなった。本研究で明らかとなった知見はヒドロゲナーゼを模した化学錯体の設計に重要な指針を与える。
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自由記述の分野 |
生物物理学
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