研究課題
本研究では、暗号集積回路・実装攻撃・対策に関する世界的な権威であるIngrid Verbauwhede教授とVerbauwhede教授が所属するKU Leuven COSICのメンバが有する知見と研究代表者が有する電磁界計測及びシミュレーション技術・信号処理技術、及び物理レイヤの対策技術に関する知見を融合させ、「意図的な電磁妨害によるフォールト攻撃に対抗するレイヤ縦断型対策技術の開発」を目指している。本年度は以下2項目について重点的に研究を遂行した。(1) 高精度な電磁界計測及びシミュレーションに基づく電磁妨害メカニズムの解明:これまで構築した評価環境に対する高精度な電磁界計測と電磁界シミュレーションの双方を用いて妨害電磁波の伝搬を高時間分解能で解析し、電磁妨害時に生ずる暗号モジュール及び乱数生成器のセキュリティ低下メカニズムを検討した。(2) 意図的な電磁妨害により機器から生ずる情報漏えいリスク評価手法の確立と対策技術の開発:前項で得られたメカニズムに基づき、意図的な電磁妨害により暗号デバイスから発生する故障の種類の分類を行った。また、意図的な電磁妨害により暗号機器から生ずる情報漏えいのリスク評価手法を提案した。さらに、メカニズムに基づき、情報セキュリティ及び環境電磁工学両分野の知見を融合させ上位レイヤに実装されるアルゴリズムに依存しない対策技術の開発に取り組んだ。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 4件、 査読あり 5件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
International Conference on Smart Card Research and Advanced Applications. Springer
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https://doi.org/10.1007/978-3-030-42068-0_11
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