本研究の問題意識は、科研費の他の大規模データストリーム解析のプロジェクトに取り組む中で、入力データの特徴により解析プログラムの挙動が大きく変わることが分かったことから生まれた。こうした傾向は他のアプリケーションでも見られる。特に疎行列計算では入力行列の特徴によって行列の前処理手法を変えるといったことが日常的に行われている。そこで、疎行列計算の専門家と問題を共有し共同研究を進めた。また、コロナ禍で共同研究の続行が難しい状況においては、データストリーム解析以外のアプリケーションも様々に検討し、その特徴差分からモデル化するアプローチも試みた。しかし研究期間内に明確なモデルを得ることはできなかった。
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