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2021 年度 実績報告書

動脈硬化の加齢変化の個人差を生むメカニズムの解明-10 年間の追跡に基づく検討-(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 16KK0011
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

菅原 順  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究グループ長 (00357261)

研究期間 (年度) 2017 – 2021
キーワード加齢 / 動脈硬化 / 身体活動
研究実績の概要

基課題(若手研究A、2013-17)では、近位大動脈を含む心臓から上腕部までの動脈経路の脈波伝播速度(hbPWV)の計測法の高精度化を進め、上行大動脈および大動脈弓などの近位大動脈の加齢変化が、他の部位に比べ著しいことを明らかにした。また、2014-16年度に実施した挑戦的萌芽研究において、心臓から脳へといたる血流および脈波の動的変化(伝達特性)から近位大動脈の拍動緩衝機能を定量評価する手法を提案した。本申請課題では、これら2つの指標の臨床医学的意義を確認すべく、両指標で評価される近位大動脈の拍動緩衝機能の加齢変化が実際に脳の構造や機能、さらには認知症の発症との関係性に関して検討した。
本年度は、軽度認知症(MCI)患者は、年齢をマッチさせた認知的正常者よりも脳血管インピーダンスが高い、2)1年間の持久的運動トレーニングはMCI患者の脳血管インピーダンスを低下させる、という仮説を検証した。横断的研究では,中大脳動脈の脳血流速度と頸動脈圧の動的変化をクロススペクトル解析し,MCI患者(67±7歳)58人と健常対照者(65±6歳)25人の脳血管インピーダンスを推定した。縦断的研究群では,無作為に割り付けられた37名のMCI患者の脳血管インピーダンスを1年間の有酸素背運動トレーニングの介入前後で評価した。その結果、MCI患者は認知的に正常な高齢者と比較して脳血管インピーダンスが高いこと、及び、習慣的有酸素性運動によってMCI患者の脳血管インピーダンスが改善するすることが明らかとなった。現在、その成果を学術論文にまとめている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2018

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Texas Health Presbyterian Hospital Dallas(米国)2018

    • 年月日
      2018-08-16 – 2019-08-15
    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Texas Health Presbyterian Hospital Dallas
    • 主な海外共同研究者名
      Rong Zhang
    • 職名
      Director
  • [学会発表] 中心動脈スティフネスと脳循環機能:認知症予防の視点から2021

    • 著者名/発表者名
      菅原順
    • 学会等名
      日本体力医学会第76回大会

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公開日: 2022-12-28  

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