研究課題
当初、ニュージーランド・カンタベリー大学地理学部に長期滞在し、本研究プロジェクトの趣旨に沿った研究活動を進める予定であった。しかし、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックの影響により、数年の間、ニュージーランド国における強い渡航制限のため、渡航することが叶わなかった。本年度は、制限が緩和され、渡航が可能となったものの、長期の滞在は調整が容易でなく、比較的短期間の渡航を実施し、短いなかでも最大限の成果を出すことに注力した。数年間の渡航制限があった中、本研究の趣旨である、レーザ測量や写真測量等による高精細地形情報取得手法の地球科学的応用の深化・普及と、そのアジアオセアニア地域における研究拠点の形成を進めるために、地上レーザ測量、モバイルレーザ測量、小型無人航空機システムに搭載したRGB・近赤外・熱赤外センサによるSfM多視点ステレオ写真測量など、とくに陸域における高精細地形情報の取得手法の体系化は、日本国内における研究調査地を中心に進めており、効率的なデータ取得の方法から、その学術的・教育的な活用に関するアイディアまで、その情報交換はオンラインベースで行っていた。そのため、今回の渡航においても、地域特性に即した地形学的適用や活用のための議論を、速やかに実施することができた。2022年5月には日本地球惑星科学連合オンライン大会において、当該プロジェクトが中心となった国際セッションを運営し、学際的な議論を深めることができた。また、2022年11月に代表者がホストとして北海道大学で開催した日本地形学連合秋季大会における国際会議「Engineering Geomorphology」において、カンタベリー大学の関係者をオンライン招聘し、講演とリアルタイムの議論を通じ、国際共同研究のネットワーキングを進めることができた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 3件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (15件) (うち国際学会 8件、 招待講演 2件) 図書 (2件) 備考 (1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
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