研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本研究では,香川県を対象とした日本版マイクロシミュレーションモデルを開発した.モデルコードの改良などは開発元のミュンヘン工科大学と共同で実施し,併せて,途上国への適用可能性をチェンマイ大学と共同で検討した.香川県のモデル分析においては,その結果をミュンヘンの分析結果と比較し,我が国の人口減少都市においても,その推計結果を合理的に説明しうることを確認した.さらに,全世界を対象とした将来都市人口分布の推計についても並行して実施した.それらの研究成果は国際共著論文として掲載されている.
都市・交通計画
本研究の成果は,SATRTEPS事業において,バンコクの都市交通分析に活用されており,加えて,香川県の公共交通政策実務においても活用されている.また,全世界を対象とした将来都市人口分布の推計についても並行して実施し,その成果についても国際学術誌に掲載された.これらの成果は本研究の最終目的である世界都市モデルの高度化の基礎となるものであり,都市計画と気候変動の融合分野の研究を推進する上で意義がある.