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2019 年度 研究成果報告書

地域の地下水汚染の現状と対策効果を見える化する(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 16KK0014
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 地盤工学
研究機関長崎大学

研究代表者

中川 啓  長崎大学, 水産・環境科学総合研究科(環境), 教授 (90315135)

研究期間 (年度) 2017 – 2019
キーワード硝酸性窒素 / 地下水汚染 / 数値シミュレーション
研究成果の概要

硝酸性窒素による地下水汚染の効率的な対策と修復を講じるにあたって,数値計算モデルによるシミュレーションが有効である.そこで,本研究ではFREEWATソフトウェアを適用して,汚染が進展していく過程と,修復対策の効果について検討を加えた.定常状態の地下水流動シミュレーション結果は,観測された水頭データをよく再現した.硝酸性窒素の輸送シミュレーション(MT3DMSを使用して実行)によると,濃度変化の一般的な傾向は,過去44年間の観測値と概ね一致した.発生源の硝酸塩負荷を40%削減した場合の修復シミュレーションでは,硝酸性窒素の濃度が飲料水基準を下回るまでに約18年かかることが示された.

自由記述の分野

環境地下水学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究成果は,環境省の「地下水保全のための硝酸性窒素等地域総合対策検討会」および長崎県の「島原半島窒素負荷低減対策会議」において公表していくことを考えており,対策効果の見える化を行い,実質的な地域における水環境改善に役立てることができる点に意義があると考える.また本国際共同研究の活動を通じ,ルンド大学のポスドクや博士課程学生らと協働で,国際的な地下水汚染問題に関するプロジェクトに取り組むことなど,国際的な研究ネットワークの構築も進めることができた.

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公開日: 2021-02-19  

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