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2018 年度 実施状況報告書

ドイツの赤ちゃんポストと関連諸問題における出自を知る権利の扱いに関する研究(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 16KK0030
研究機関熊本大学

研究代表者

Tobias Bauer  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (30398185)

研究期間 (年度) 2016 – 2019
キーワード赤ちゃんポスト / 匿名出産 / 内密出産 / 出自を知る権利 / ドイツ
研究実績の概要

平成29年度にドイツのミュンヘン大学医学部付属「医学の倫理・歴史・理論学研究所」において所長のゲオルク・マルクマン教授の指導の元で実施した共同研究「ドイツの赤ちゃんポストと関連諸問題における出自を知る権利の扱いに関する研究」に平成30年度も継続して取り組んだ。その研究成果の全体的なまとめを、当初考えていた雑誌への投稿による発表ではなく、学術図書という形で行うことにしたため、その執筆を進めていた。
その学術図書の執筆にあたっては、「赤ちゃんポスト」、「匿名出産」、「内密出産」という匿名による子どもの委託の諸形態に関する日独両国の学問および政策における現下の動向を考慮しながら、日本の議論にも貢献しうる倫理学上の見識を中心にまとめていた。また、赤ちゃんポスト等の問題を倫理学的に考察する際には、子どもの「自己の出自を知る権利」の役割及び文化的・法制度的な位置づけについて検討した。さらに、赤ちゃんポスト等の是非についてのドイツにおける議論の中での「出自を知る権利」という論拠のさまざまな扱い方についても検討を加え、とりわけ、「生きる権利」と「出自を知る権利」との比較衡量についての研究を進めてきた。他にも、赤ちゃんポスト等の議論と生命倫理学上のその他の諸問題、とりわけ生殖補助医療(例えば、非配偶者間人工授精(AID))における「自己の出自を知る権利」の(異なる)扱いと役割についての検討も進めていた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究成果の全体的なまとめは、雑誌への投稿による発表ではなく、学術図書という形をとる方が適していると判断し、より一層充実した内容の図書にするために、本プロジェクトを一年間延長し、平成31年度も引き続き原稿の執筆に取り組むことにしたため。

今後の研究の推進方策

本プロジェクトの枠内で行った「ドイツの赤ちゃんポストと関連諸問題における出自を知る権利の扱いに関する研究」を学術図書という形でまとめて、公表する。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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