研究課題/領域番号 |
16KK0034
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
|
研究機関 | 立教大学 (2019) 東京基督教大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
加藤 喜之 立教大学, 文学部, 准教授 (00708761)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2019
|
キーワード | 思想史 / 哲学 / 宗教学 / キリスト教 / オランダ / スピノザ / デカルト / 十七世紀 |
研究成果の概要 |
本研究は、十七世紀オランダで活躍したデカルト主義者たちの書簡や大学での討論や著作を分析し、既存の出版物ではみることのできない彼らの知的ネットワークの一部分に光をあてた。それによって、当時最先端と目されていたデカルトの自然の理解や哲学が、既存の宗教や政治体制へどのような影響を与え、また、これがどのような論争を生んだかが明らかとなった。こうした哲学と神学、科学と宗教の関係をデカルト主義者たちを中心に分析することで、デカルトからスピノザ、そしてライプニッツという従来の哲学史の流れを部分的に修正できた。
|
自由記述の分野 |
思想史
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の近世哲学史研究では、デカルトやスピノザといった有名な哲学者たちが注目される。また、彼らの著作のなかでも自然学や形而上学などの領域の研究が盛んである。それに対して、本研究の学術的意義は、彼らと同時代人であるデカルト主義者たちの知的ネットワークに光をあて、またさらには神学との関係のなかで分析することで、政治的な文脈における哲学のあり方を明らかにできた点にある。
|