現在まで同様の研究を行っている研究者はおらず、イスラーム美術史研究のなかで新たなトピックを形成するチャンスにもつながった。また、イスラーム美術史の研究は欧米の研究者たちによってリードされてきたが、アジアの研究者による西洋美術史的視点から脱した新たな研究基礎が確立されていくことも望まれているなか、我が国の研究者によって本研究が遂行される意義も将来的には少なからず大きい。本研究には共同研究者をはじめ、関連する分野の研究者との連携が必要不可欠となっているが、国外での12ヶ月の研究期間で遂行できることは限られており、その後の継続的な国際的研究上の連携が本研究の成果をさらに発展させることとなる。
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