研究課題
本課題の目的は、民間企業が提供しているアカウントアグリゲーションサービスによる自動家計簿作成サービス(以下、「家計簿アプリ」とよぶ)のデータを入手し、新たな家計収支に関わるデータの収集をすることである。その調査にかかる理論的・実務的課題解決のために、すでに2018年度から2019年度に米国コロンビア大学を訪問している。帰国後に、海外研究協力者および協力民間企業と調整の上、詳細な調査方法の確定や、独自の調査システムの整備を進めた。その成果として、家計簿アプリの情報を自動で収集しつつ、家族構成などの情報を収集する調査システムを開発し、2020年12月より公開した。一般の、家計簿アプリのユーザーを中心に調査参加者の募集を進め、本格的な調査の開始ができた。その後も、複数の民間企業との協力し、調査への参加者の募集を進めた。調査システムを用いて、2020年度中に3回の世帯属性に関する調査も実施できている。こうした調査を通じて構築したデータを用いた分析について、研究計画時点ではノースウエスタン大学に所属していたLorenz Kueng氏との共同研究を予定していた。2019年度には、同氏が大学を移籍したため、訪問先を移籍先のスイスにあるスイス・イタリア大学に変更し、訪問時期も2020年3月に変更していた。しかし、2019年度の訪問はコロナウイルス感染の拡大のために2020年度への延期としていた。残念ながら、2020年度においてもコロナウイルス感染拡大が止まらなかったため、イタリア訪問を断念し、オンライン等を通じて共同研究を進めた。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)
The Political Economy of the Abe Government and Abenomics Reforms
巻: Chapter 6 ページ: 139-169
10.1017/9781108921145.006