動学的最適化と非協力ゲーム理論を融合した動学ゲーム(微分ゲーム)理論を応用して物的インフラや市場インフラの整備における戦略的側面を明らかにする本研究は、インフラ整備を考慮に入れた国際貿易や企業行動に関する理論分析の発展に貢献するという学術的意義を持つ。また、現実の国際社会では各国がインフラ整備に関して主導権を握るべく鎬を削っており、経済のグローバル化が進んだ現在、インフラ整備のあり方もグローバル化とそれに伴う戦略的相互依存関係を考慮に入れて議論すべきであるといえる。本研究は、このような極めて政策的に重要な課題に対する学術的な取り組みであるという社会的意義を持つ。
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