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2022 年度 研究成果報告書

大規模X線サーベイによる銀河団質量関数の構築(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 16KK0101
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 天文学
研究機関奈良女子大学

研究代表者

太田 直美  奈良女子大学, 自然科学系, 准教授 (40391891)

研究期間 (年度) 2017 – 2022
キーワード銀河団 / 精密宇宙論 / X線天文学 / 質量関数 / ダークマター / ダークエネルギー
研究成果の概要

2019年に打ち上げられたSRG衛星搭載eROSITA X線望遠鏡は広い視野と高い集光力を持ち、宇宙のダークエネルギーの解明に向けて大規模なサーベイ計画を進めている。まず、銀河団アーベル3391/95のX線画像の分析から、銀河や銀河団をつなぐ長さ五千光年ものガスのフィラメントを発見した。また、すばる望遠鏡で見つかった大規模な可視光銀河団を対象に、eROSITAデータを系統的に解析し、力学状態や光度質量関係などを測定した。その結果、既知のX線銀河団の性質とは異なる傾向を持つ一方、ダークマターの質量集中度を考慮した最近の理論モデルと一致することがわかった。

自由記述の分野

X線宇宙物理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

宇宙最大の天体である銀河団の形成進化は、宇宙そのものの進化と結びついている。まず、大規模なガスフィラメントの観測が実現したことで、標準的な理論モデルを指示する結果を得た。また、X線望遠鏡eROSITAとすばる望遠鏡を組み合わせることで、一様な銀河団サンプルを築き、可視光銀河団の力学状態や統計的な性質に制限をつけることができた。この方法をより多くのサンプルに適用することでダークマター質量推定を高精度化し、将来の宇宙論応用につなげることができる。また、オンラインでセミナーや講習会を開催し、将来計画を担う国内外の学生や若手研究者の交流を促した。

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公開日: 2024-01-30   更新日: 2025-01-30  

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