本研究で扱うシリカ粒子を内包したポリマーカプセルは高分子及び無機材料の両観点から注目される新材料である。さらに,マイクロサイズのカプセルの中という,フェムトスケールで内包物質の構造制御を行ったことは,分子スケールより大きいメゾスケール粒子材料分野において新しい話題を提起すると期待され,社会へのインパクトも大きいと考えられる。また,世界的に高名な女性研究者であるKumacheva 教授との国際共同研究をカナダにて着実に遂行することは,世界的に活発なコロイド研究分野において日本のプレゼンスを示すことにつながり,社会的意義につながる。
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