被曝の可能性が無くまた非侵襲で対象内部の導電率分布を3次元的に可視化することができるインピーダンストモグラフィーは、医療のみならず様々な分野における検査・診断に有益であると期待される一方で、得られる画像の空間分解能が低いという問題のため、適用先が限定的となっている。本研究において、電磁非破壊検査技術である渦電流探傷法のきず評価能において有効であった電磁場の重ねあわせの有効性を確認することはできず、ともに電磁現象に基づく技術であるとはいえ、渦電流探傷法の開発を通じて得られた知見と技術はインピーダンストモグラフィーの高度化に必ずしも寄与しないことが明らかとなった。
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