研究課題/領域番号 |
16KK0122
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
構造・機能材料
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
稲邑 朋也 東京工業大学, 科学技術創成研究院, 教授 (60361771)
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研究協力者 |
Ball John University of Oxford, Mathematical Institute, Professor
Porta Francesco Dela
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研究期間 (年度) |
2017 – 2018
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キーワード | マルテンサイト変態 / 形状記憶合金 / べき乗則 |
研究成果の概要 |
形状記憶合金のマルテンサイト組織が示すべき乗則について実験結果の解析と理論的研究を行った.TiNbAl形状記憶合金ではマルテンサイトプレートの長さがべき乗指数2.6の明確なpower lawを示すことが明らかになった.ねじれをわずかに含むドメイン同士が結合しており,このねじれの存在がべき乗則出現に重要な役割を担っていることが,数値シミュレーションの結果から得られた.また形状記憶合金のマルテンサイト組織の理論をマグネシウム合金の変形組織に適用し,回位の存在が本合金の変形に重要な役割を担うことを明らかにした.
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自由記述の分野 |
金属組織学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
実用合金であるニチノールに代用される形状記憶合金の内部構造を支配する数学的因子を明らかにすることで,耐久性の高い形状記憶合金の設計や,高機能化を行うための原理が得られる.また同種の数学理論によって,Mg合金の変形メカニズムを明らかにすることで,輸送機器の軽量化を通じて低炭素化社会の実現に貢献する.
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