生体内部の断層画像を非侵襲に取得可能な光コヒーレンストモグラフィー(OCT)を、より高分解能かつ高深達度のイメージング技術に発展させるべく、英国Glasgow大学、Sheffield大学との共同研究を行った。半導体ナノ材料である自己組織化InAs量子ドット(QD)を用いた近赤外の広帯域波長掃引レーザ光源(QD-SS)の開発を行い、QDが有する一定のサイズ分布に由来した広帯域な利得特性を活かした波長可変レーザー発振を得た。また、動作温度および注入電流値に対する波長掃引特性変化を系統的に調べた。これらの成果により、QD-SSを用いた高分解能かつ高深達度OCTの実現性が示された。
|