平成29年7月31日から平成30年7月31日までの期間で、University of California Los Angeles (UCLA)校のOzcan教授の研究室に長期出張し、Ozcan教授グループと国際共同研究を行った。国際共同研究の開始以前から、基盤研究(B)にて生体代謝ガス成分の光イメージング法の確立と疾患スクリーニングへの展開を実施しており、生体由来のガス成分に対し、高い選択性を有する連続的かつ生体由来ガス成分を画像化する新規のイメージングシステムの実現を目指し、疾患や身体の代謝や生理的状態に伴い生体の皮膚表面から放出される生体代謝ガス成分を可視化(イメージング)するシステムを構築している。このイメージングシステムの小型化や新しいモバイルイメージングシステムの実現のため、国際共同研究を進めることができた。本年は最終年度あることから、これまでの研究の内容を国際学会で発表することができた。画像解析の技術を利用して関連論文が採択された。また、以前の共同研究先に現在の研究の進展を報告し、新しい研究への展開を議論することができた。さらに、新たにアメリカで構築した繋がりを生かした将来への共同研究への礎を築くことができた。 帰国後もモバイル計測装置の作製を進めており、簡易計測システムの構築を行い、研究成果をまとめ、学会発表を行うことができた。共同研究者との論文の投稿の準備を進めている。また、モバイルイメージングシステムについては、システムの設計と製作を行い、実用化に向けた評価を進めている。LED光源での簡易的なシステムの実現についても、共同研究先と研究を継続しており、更なる発展を目指している。
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