無線通信システムのさらなる大容量化を実現するためには,その根幹をなす物理層技術のさらなる進化が必須である。本研究では,2008年にArikanにより提案された,符号長の増大とともに理論限界に近接する特性を簡易な逐次除去復号法を用いて達成できるポーラ符号に着目し,その課題であった非常に長い符号長における符号の設計手法を明らかにした。符号長が20万ビット以上と非常に長い場合に対しても,理論限界に近接するブロック誤り率特性を達成できるポーラ符号を提案設計手法を用いて少ない計算量で実装するとともに,計算量シミュレーションによりその有効性を実証した。
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